美肌を目指して、日々スキンケアに精を出している女性は多いことでしょう。色々なアイテムを試したり、奮発してエステに通ってみたり、様々なアプローチ方法がありますね。
しかし美肌のためには外からだけでなく、内側からのケアも重要です。私たちの身体は食べた物でできており、肌もまた食事によってその状態が左右されるからです。そこで今回は、肌のために積極的に摂るべき食材についてご紹介します。
食べて美しく!肌の栄養になるものって何?
「肌は内臓の鏡」とよくいわれます。肌が荒れたり敏感になったりしている場合、肌そのものだけでなく身体全体の免疫力が低下していることが多く、中でも内臓機能が低下してしまっています。もしその状態のまま、美容サプリメントやドリンクを飲んでも期待したような効果はなかなか得られないかもしれません。
なぜならそれらに含まれる有効成分を吸収するのは腸などの内臓器官であり、その機能が低下していればせっかくの栄養も十分に身体に行き渡らないからです。便秘のときに肌荒れを経験したことのある人も多いでしょうが、内臓の働きも美肌には大きく関わっているのです。そのため、内臓のことを考えた食事を心がければ、美容にも役立ってくれます。
しかし仕事にプライベートにと忙しく過ごすイマドキ女子にとって、毎回の食事をきちんと考えるのはなかなか難しいのではないでしょうか。付き合いでお酒を飲む機会も多いでしょうし、栄養のことまで頭が回らない!と思っている人には、“まごわやさしい”を心がけるだけでも食生活を改善することができますよ。
“まごわやさしい”とは「ま=豆類、ご=ごま、わ=わかめ、や=野菜、さ=魚、し=椎茸、い=いも」を指します。医学博士が提唱している身体に優しい食材の覚え方です。もしコンビニ食や外食になってしまうときも、これらの食材が含まれていることを確認すればバランスの取れた食生活が目指せます。
ビタミンは美肌の素!野菜と果物をたっぷり摂ろう
“まごわやさしい”は普段の食生活の見直しに役立つ合言葉ですが、美容のためには特に「や=野菜」に注目すべきでしょう。野菜には便秘解消に効果のある食物繊維のほか、肌に良いといわれるビタミンが豊富に含まれています。
例えば緑黄色野菜に多く含まれるビタミンB2は皮膚や成長に深く関わる栄養素で、「美容のビタミン」と呼ばれています。体内の脂質の代謝を促してくれる作用があり、不足するとベタベタした脂性肌になってニキビができたり小鼻周りにブツブツができたりしてしまうことがあります。ツルツル肌を目指すなら、積極的に摂りたい栄養素といえるでしょう。
過剰に摂取しても尿に過剰分が排泄されるため、摂りすぎを心配することもありません。同じく皮膚の健康維持に役立つビタミンCと一緒に摂ることで更なる効果が期待できます。ビタミンCといえば肌にいい栄養素として特に有名なもののひとつですが、それはコラーゲンの合成に働きかけるためです。
コラーゲンは肌の弾力やハリに欠かせない栄養素ですが、実は人間は体内でビタミンCを作り出すことができません。そのため、食事から積極的に摂取する必要があります。ビタミンCを多く含む食材としてはレモンが有名ですが、他にもビタミンCを多く含む食材は豊富にあります。例えばキウイフルーツ、アセロラなどです。
酸味の強いレモンをそのまま食べるのはなかなか難しいですが、キウイフルーツならそのまま食べられますし、アセロラはジュースで摂ることができます。食事にうまく組み合わせればたくさん摂ることができるでしょう。
良質のたんぱく質は肌作りの要
三大栄養素のひとつであるたんぱく質は、人間の生命活動には絶対に欠かせない栄養素です。生命活動のエネルギーになったり、筋肉を作ったりといった作用がよく知られていますが、実は肌を作るのもたんぱく質の働きです。そのためたんぱく質が不足すると肌の再生が阻害され、肌の老化を進めてしまう原因になりかねません。
また、たんぱく質の中には肌のハリや弾力に欠かせないコラーゲンも含まれますので、たんぱく質不足が肌に悪影響をもたらすのは必然といえるでしょう。では、たんぱく質をしっかり摂るためにはどのような食材を選べばよいのでしょうか。
たんぱく質を多く含む食材としては肉、魚、卵などが有名ですが、中でも美容女子にオススメなのは豆腐です。たんぱく質を摂ることだけを考えれば他の食材でももちろん効果的ですが、高たんぱくな食材はカロリーも高いことが多く、無闇に食べると太ってしまう危険性があるのです。
例えば肉の中でも特に高たんぱくな食材として知られる鶏胸肉の場合、1枚で382kcalあります。調理をすればそれ以上になることもありますから、たんぱく質のためといっても食べ過ぎ注意です。
その点豆腐ならば1丁(300g)あたり168kcalと低カロリーで安心ですね。ちなみに豆腐1丁に含まれるたんぱく質は14.7g。2015年度の「日本人の食事摂取基準」(厚生労働省)によれば体重50kgの人の1日の摂取必要量は32.5gですので、食材をうまく組み合わせれば必要な量のたんぱく質を簡単に摂取することができます。