デリケートなお肌のアトピー肌の女性の化粧品選びは重要です。化粧品選びを失敗すると、メイクが原因で症状が悪化することもあります。症状が悪化するため、なるべくメイクをしたくないと思う人もいるでしょう。しかし、仕事を持つ大人の女性はメイクをすることがマナーとされています。
ここでは、アトピー肌にオススメの普段のメイク方法や炎症を起こした場合のメイク方法をご紹介します。アトピー肌でメイクの仕方に悩んでいた人はぜひチェックしてみてください。
アトピー肌とはどんな症状?メイクしても大丈夫?
アトピー肌とはかゆみをともなう湿疹が肌のいたるところにできる症状をいいます。健康な肌の人と比べて、アトピー肌の人は表皮の角質層にあるセラミドというお肌の水分を保つ成分が極端に少なくなっています。乾燥するだけでなく、外部からの刺激や異物の侵入を防ぐバリア機能が低下している状態であるため、かゆみをともなう炎症に悩まされるのです。
アトピー肌は皮膚のバリア機能が未熟な子供だけでなく、大人にも多くみられる症状です。アトピー肌になる原因はいろいろ。両親からの遺伝だったり、偏った食生活、不規則な生活リズム、ストレス、ダニやハウスダストのようなアレルゲンなどが原因として考えられます。
しかし、明確な原因の特定はむずかしいといわれています。そのため、根本的な治療方法は解明されていません。アトピー肌の症状は改善するには、規則正しい生活や栄養バランスのとれた食事、身体や部屋を生活に清潔に保つことが大切だといわれています。
根本的な治療法がないうえ、外部からの刺激に弱いためアトピー肌の状態でメイクをしても大丈夫なのでしょうか。症状が軽いときであればメイクをしても問題ありません。ただし、アトピー肌の人にとって化粧品に含まれる界面活性剤や防腐剤などの化学物質が異物となり肌内部を刺激してしまうことに。無添加やオーガニックと化粧品のパッケージに書かれていても、化学物質がたくさん配合されている場合もあるため注意してください。化粧品を選ぶ際は肌に優しい100%天然由来成分で完全無添加のものを選びましょう。
ベースメイクのポイントは保湿と低刺激

アトピー肌の人はメイクを行う前にしっかりお肌の保湿を行うことが大切です。お肌を保湿することでファンデーションが肌になじみ崩れにくくなります。それだけでなく化粧品の刺激を減らす効果も。オススメの保湿ケアはパック。フェイスマスクでもコットンに化粧水をなじませてパッティングする方法のどちらでも構いません。大切なのはお肌の潤いを保つことなのです。
保湿ケアが終わったらベースメイクを行います。アトピー肌の人には界面活性剤をはじめさまざまな化学物質が含まれた化粧下地の使用はおすすめできません。アレルギー反応を起こしてしまい、かえって症状を悪化させてしまうからです。化粧下地の代わりにベースメイクは無添加のスキンケア用のオイルを使用します。肌なじみのよいオイルを薄く塗って数分放置するだけで下地は完成。化粧下地を塗ったときと同じようにファンデーションが肌になじみ、仕上がりがキレイになります。
ファンデーションをぬるときはパフや柔らかい筆を使用します。ファンデーションをぬるときにパフをこすりつけてしまうとお肌に刺激を与えてしまうことに…。軽くポンポンと叩くようにしてお肌にのせていきます。筆を使う場合はくるくると優しく肌になじませていきます。そうすると肌への刺激を最小限に抑えることができ、薄くてもファンデーションがお肌にしっかりとなじみます。
パフや筆が汚れているとかえってアトピーの症状を悪化させる原因となります。こまめに新しいものに変えるか、使用後にしっかりと洗って乾かしたうえで使ってくださいね。
炎症がひどいときはポイントメイクならOK

ファンデーションをしっかりぬるのはアトピーの症状が軽いときだけにとどめます。炎症を起こしているときは、ファンデーションの使用はおすすめできません。
そうはいっても仕事をしている女性がノーメイクで会社に行くのはむずかしいこと。あなたがアトピー肌に悩まされていることを知らない人から見たら「メイクなしでだらしない」と思われる場合も…。ファンデーションなしでもポイントメイクでしっかりパーツの輪郭を描けば、相手にノーメイクである印象を与えません。
アイラインやリップラインをしっかり描くことでノーメイク感を払しょくしましょう。アイライナーは肌を刺激する固いペンシルではなく、毛先が柔らかい細い筆タイプのものを使用します。まぶたに炎症を起こしている場合はアイシャドウの使用は控えてください。マスカラを行う場合は肌にマスカラの成分がつかないようしっかりと上向きにカールさせます。
場合によってはつけまつ毛もオススメです。リップはぬる前にリップクリームで保湿ケアを行います。リップの発色をよくするためにコンシーラーを唇にぬる場合もありますが、アトピー肌の人は厚ぬりになってしまいお肌に良くありません。自分の唇の色に合った色のリップをぬりましょう。炎症で唇の輪郭がぼやけている場合は、唇の輪郭をしっかり描いてからリップをぬると引き締まって華やかな雰囲気になりますよ。
化粧品の選び方とやり方次第でアトピー肌でもメイクは楽しめます。お肌に優しい天然成分の化粧品を選んで、女性ならではのメイクをしっかりと楽しんでくださいね。