ダイエットしたいけれど食事制限は無理という方におすすめなのが、置き換えダイエットです。置き換えダイエットは、1食だけある食べ物に置き換えて、摂取カロリーを減らしながら我慢せずにダイエットを行うというものです。
今回ご紹介する置き換えダイエットの食べ物は、ゼリーです。年齢や性別に関係なく、好きな方が多いといわれるゼリー。子供のおやつなどでも人気ですが、なぜ置き換えダイエットにおすすめなのか解説していきます。
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ご飯は朝と昼をしっかり食べて夜を少なめにする
置き換えダイエットの魅力は、1日3食のうち1食だけ摂取カロリーを減らすだけでいいので、2食は普通に食事ができることです。
食べずに我慢していると、リバウンドの原因になる可能性もあるので、ダイエットするときは適度に食事を摂りながら、緩やかに痩せていくのがいいのです。
置き換えダイエットをするときには、朝食や昼食ではなく、夕食を置き換えするのがいいでしょう。
理由は、朝食や昼食に比べて、夕食は食べると脂肪になりやすく、太る傾向にあるからです。
夕食を食べたあとは、日中と比べて消費カロリーが減り、食べたものが燃焼されにくくなります。この状態で寝てしまうと、そのまま脂肪になることもあるので、太る原因になりやすいのです。
また、夜10時から急増して深夜2時にピークを迎えるたんぱく質「BMAL1(ビーマルワン)」は、体内時計を調整して脂肪を溜め込む性質を持っているため、この時間帯に食事を摂ると、体の中で脂肪に変換されやすいのです。
つまり、効率良くダイエットするためには、脂肪が増えにくい朝や昼に食事を摂り、夜は少量で抑えるという食生活が理想といえます。
ゼリーは糖分の吸収がゆるやか!
ゼリーが置き換えダイエットに向いている理由は、血糖値の上昇の仕方にも関係しています。人間は、食事をすると腸で糖分が吸収されます。
そのときに血糖値が上昇して、インスリンが分泌されます。インスリンは糖を体内に運び、脂肪に変換する働きがあるため、インスリンが多いほど脂肪が増える結果になります。
腸で吸収されるときに、血糖値の上昇が急激であればあるほど、インスリンが多くなる傾向であるため、砂糖やパンなどは食べるほど太る性質にあるのです。
しかし、ゼリーは腸の中に入っても吸収が緩やかなので、急激に血糖値が上昇することはありません。そのため、インスリンの発生も少なく、脂肪もつきにくいというわけなのです。
だからといって、どれだけ食べてもいいというわけではありません。何個もゼリーを食べていては、糖分の量も多くなるので、いずれは脂肪として体についてしまいます。
適度な量を摂取して、置き換えダイエットをする必要があるので注意しましょう。
ゼリーダイエットは夕飯を置き換えるだけ
ゼリーを置き換えダイエットで取り入れるのであれば、朝食や昼食は好きに食べても問題はありません。大切なのは、夕飯をゼリーにして、低カロリーな食事を心掛けるということです。
そうすれば、摂取カロリーが少なくて済むので、寝ている間に脂肪が溜まることもなくなります。夕飯にゼリーを食べるときにポイントなのが、ゼリーと交互に水を飲むということです。
ゼリーだけでは、満腹感を得られない可能性があるので、水と一緒に食してお腹を膨らませるのです。ゼリーには食物繊維も豊富に含まれているので、胃の中で水と一緒になることで膨らみ、自然とお腹がいっぱいになる性質があります。
この性質を利用すれば、量を摂らなくても食事を満足することが可能になります。どうしても物足りないときには、サラダなどのローカロリーな食事を摂るといいでしょう。
ゼリーを摂りすぎると、今度は糖分の摂り過ぎになる可能性があるので、お腹が空いてもゼリーを追加して食べるのはやめておきましょう。
あとは、しっかり噛んで脳の満腹中枢を刺激するようにすれば、効率良くダイエットを進めることが可能になります。
毎食ゼリーはNG!日中に十分な野菜や良質のたんぱく質を摂ろう
低カロリーだからといって、3食全てをゼリーにするのは危険なのでやめましょう。ほかの栄養素を吸収することができずに、栄養失調になる可能性があります。
それ以外にも、極端に摂取カロリーを減らすと、人間の体は少ないエネルギーでも脂肪に変えようと働きだすので、より太りやすい体質に変わってしまいます。
また、筋肉を分解してエネルギーに変えようとするため、基礎代謝が落ちてしまい、痩せたとしてもリバウンドしやすい体になる可能性もあります。
置き換えるのであれば、夕飯の1食だけが理想です。置き換えダイエットの注意としては、夕飯にゼリーを置き換えるので摂れる栄養が限られます。
毎日必要な栄養素はしっかり摂らないと体に悪いので、ビタミンやミネラルなどの栄養は、朝食や昼食でしっかりと補うように摂取していきましょう。
置き換えダイエットは、夕飯に低カロリーなゼリーを置き換えることで、血糖値の上昇も緩やかで、体にも優しいダイエット法といえます。
しかし、ほかの食事も摂らないと、栄養が偏り健康を害する可能性もあります。正しい方法でダイエットをして、痩せるだけでなく体を労わりながら置き換えダイエットを実践していきましょう。